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「ばらの花がすぐにしおれてしまう。」「きれいに開かずに首のところから曲がってしまう。」 こんな悩みが、たびたび寄せられます。バラに限らず、花は生きているもの、生あるものにやがてその終わりがやってくるのは世の必定です。 でも、まだ開ききってもいないのになぜあっという間にしおれてしまうことがあるのはなぜでしょうか?バラをきれいに咲かせるのってそんなに難しいのでしょうか? ご存じのように、植物は、根から水を吸い上げて葉の気孔と呼ばれる器官から蒸散させ、 植物体内の水分を調整しています。このとき、蒸散>吸水 という状態が長く続いてしまうと、植物体内の水分が不足してしまいしおれてしまうのです。 この「水の吸い上げより葉からの蒸散」 を大きくしてしまう原因は何でしょう。 1)まず、温度が高い・湿度が低いことにより葉からの蒸散が極端に大きくなってしまうことが 考えられます。 2)次に考えられるのが、根からあるいは茎の切り口から吸い上げる水が少ないことです。 具体的には、茎の中の水を吸い上げる管「導管」が何らかの理由でつまってしまうのがその大きな 原因だと考えられます。 以上、1),2)のどちらにしてもこの式が成立してしまいますね。 1)に対しては直射日光に当てない、風の当たるところにおかないことで対処することができます。 できるだけ涼しい部屋で空調の風の直接当たらない場所が望ましいですね。 余裕があれば霧吹きなどで葉水をやると効果的ですが、過湿な状態ではかえって花弁に灰色カビ病 (ボトリチス)などが発生する可能性があります。ご注意を。 2)こそが花のしおれるもっとも大きな原因であり、逆に言えばこの原因を取り除けば花を長く鑑賞 できる可能性がいちばん大きいといえます。 茎の「導管」を詰まらせる大きな原因、それは水の中で増殖するバクテリアなどいわゆる水の汚れです。 ためしに透明なガラスコップを2個用意して、きれいな水を入れ、片方に短くていいですから花を生けて みてください。夏の暑いときであれば1昼夜もあれば花を生けた方のコップの水は濁ってしまうのが よくわかります。この汚れが茎の導管を詰まらせ、花をしおれさせていた最大の原因なのです。 さあ、それがはっきりすれば対処する方法はもうおわかりですね。 花瓶の水をいつもきれいな水に取り替えましょう(できれば毎日)。 そのときに茎を数センチメートル切り戻してやりましょう。よく切れる刃物でいつも新鮮な切り口で 水が吸えるようにしてやるのです。切り口は少し斜めにし、断面の面積を広くしてやることも効果的です。 水に浸かる部分の葉っぱは取り除いてやりましょう。これもバクテリア増殖の原因になります。 「なんだ、常識的なことじゃない。」そうです。その常識的なことがいちばん大事なことで、 かつ、なかなか実行できないことなのです。 いろいろな小細工はできますが、できるだけ涼しい場所で、花瓶にたっぷりめのきれいな水を入れてやる ことが花を長保ちさせる基本です。 いかがでしょう? 長々と書いてまいりましたが、少しはお役に立てたでしょうか? 参考にしていただければ幸いです。 |